「一日が終わる度に『もうすぐ先生に会えなくなるんだ』って思っていたら、改めて気付かされたの。だから…もう手遅れかもしれないけれど、謝ろうって決めたの。」
そう言うと瑞穂が、
「手遅れなんかじゃないよ、大丈夫!」
と相槌を打ち、
「そうだよ、分かってくれるんじゃないかな。」
そう、梢も励ましてくれた。
「ありがとう。だからね、最後に伝えようと思うの。この前の事を謝って、自分の気持ちも…全部!」
話し終わって微笑む私に、
「頑張りな!」
そう言って、二人ともポンっと私の肩を叩いた。
「また泣くかもよ。」
いたずらっぽく笑った私に、
「もう慣れたよ!」
ねーっ、と言いながら、瑞穂と梢は顔を見合わせた。
そんな二人を見て、思わずふふっと笑いがこみ上げてくる。
申し訳ない以上に、二人の存在が心からありがたいと感じていた。
「式が終わってから、いるかいないか分からないけれど準備室に行ってみようと思うの。少しだけ待っててもらってもいいかな…?」
少しだけ真剣に、そして申し訳無さそうに言った私に、
「当たり前!そう言うと思ってたよ!」
と、二人が声を揃えて了解してくれた。
「ありがとう。」
私はニッコリしながら、もう一度頭を下げた。
心から、
『ありがとう』
そう、思っていた。
しばらくして担任の先生が教室に入ってきたので、クラス全体が一斉に自分の席へと戻っていった。
ホームルームが始まり、先生の言葉で早くもクラスの数名が涙を零して始めている。
「おいおい、式はまだこれからなんだぞ。」
そう言って、先生は困ったように私達をなだめ、
「じゃあ、そろそろ体育館に移動するぞ。練習した通りの順番で入るから。廊下に出て。」
先生の言葉を聞いて、胸元につけた花が曲がっていないかどうかを友達同士でチェックしあいながら、私達は廊下に出た。
そう言うと瑞穂が、
「手遅れなんかじゃないよ、大丈夫!」
と相槌を打ち、
「そうだよ、分かってくれるんじゃないかな。」
そう、梢も励ましてくれた。
「ありがとう。だからね、最後に伝えようと思うの。この前の事を謝って、自分の気持ちも…全部!」
話し終わって微笑む私に、
「頑張りな!」
そう言って、二人ともポンっと私の肩を叩いた。
「また泣くかもよ。」
いたずらっぽく笑った私に、
「もう慣れたよ!」
ねーっ、と言いながら、瑞穂と梢は顔を見合わせた。
そんな二人を見て、思わずふふっと笑いがこみ上げてくる。
申し訳ない以上に、二人の存在が心からありがたいと感じていた。
「式が終わってから、いるかいないか分からないけれど準備室に行ってみようと思うの。少しだけ待っててもらってもいいかな…?」
少しだけ真剣に、そして申し訳無さそうに言った私に、
「当たり前!そう言うと思ってたよ!」
と、二人が声を揃えて了解してくれた。
「ありがとう。」
私はニッコリしながら、もう一度頭を下げた。
心から、
『ありがとう』
そう、思っていた。
しばらくして担任の先生が教室に入ってきたので、クラス全体が一斉に自分の席へと戻っていった。
ホームルームが始まり、先生の言葉で早くもクラスの数名が涙を零して始めている。
「おいおい、式はまだこれからなんだぞ。」
そう言って、先生は困ったように私達をなだめ、
「じゃあ、そろそろ体育館に移動するぞ。練習した通りの順番で入るから。廊下に出て。」
先生の言葉を聞いて、胸元につけた花が曲がっていないかどうかを友達同士でチェックしあいながら、私達は廊下に出た。