「ドキドキがないなぁ…。」
そんな独り言を言ったのは、私、河原さく。
今日から“女子高2年目”の生活が始まったばかり。
胸下まで伸びた髪を二つに結んだ、ストレートロングがトレードマーク。
恥ずかしいけれど、今まで一度も彼氏がいない。
中学生の時、彼氏がいる友達が何人かいた。
“彼氏がいる”という事に興味はあったけれど、
いつまでも奥手だった私は
「さくと○○は両想いらしい。」
…と噂された事はあっても、
結局、告白する事も、される事も、付き合う事もないまま、中学校を卒業した。
私が通う高校は女子校で、男の子と知り合う機会が少ない環境にも関わらず、
なぜか高校1年生の途中から、彼氏が出来た子が沢山いた。
羨ましいはずなのに、友達の“誰か紹介しようか?”という厚意を断ってしまう矛盾。
恋のドキドキを求めているのに断るのはなぜかと言うと、
もしも、
『ちょっと違うなぁ。』
そう思った時に断りずらいから。
逆に断られるかもしれないけれど。
何より…
どうせならそのドキドキは、自分で見つけたい気がする。
身を焦がすように熱くて、幸せな恋。
『本当の恋を自分で見つけたい』
そう、思っていた。
そんな独り言を言ったのは、私、河原さく。
今日から“女子高2年目”の生活が始まったばかり。
胸下まで伸びた髪を二つに結んだ、ストレートロングがトレードマーク。
恥ずかしいけれど、今まで一度も彼氏がいない。
中学生の時、彼氏がいる友達が何人かいた。
“彼氏がいる”という事に興味はあったけれど、
いつまでも奥手だった私は
「さくと○○は両想いらしい。」
…と噂された事はあっても、
結局、告白する事も、される事も、付き合う事もないまま、中学校を卒業した。
私が通う高校は女子校で、男の子と知り合う機会が少ない環境にも関わらず、
なぜか高校1年生の途中から、彼氏が出来た子が沢山いた。
羨ましいはずなのに、友達の“誰か紹介しようか?”という厚意を断ってしまう矛盾。
恋のドキドキを求めているのに断るのはなぜかと言うと、
もしも、
『ちょっと違うなぁ。』
そう思った時に断りずらいから。
逆に断られるかもしれないけれど。
何より…
どうせならそのドキドキは、自分で見つけたい気がする。
身を焦がすように熱くて、幸せな恋。
『本当の恋を自分で見つけたい』
そう、思っていた。