「あ、さくちゃん元気ー?」
パソコン教室に入るなり声をかけてきたのは、1年生の時にクラスメイトだった井上琴美。
バスケ部に所属している彼女はスポーツ万能な体育会系で、いつもハキハキと元気で明るく、一緒にいて楽しい子だった。
「元気だよ。今日は琴美も練習?」
「うん、少し頑張ろうと思って。」
そう言って、琴美は同じく元クラスメイトのちひろとみゆきの3人と、私の斜め前の席に座った。
琴美とは1年生の時にすごく仲が良くて、カラオケに行ったりボーリングに行ったり、よく一緒に遊んでいた。
2年生になってからクラスが離れてしまったけれど、それでも休み時間になると
「さくちゃん!写真撮るからおいでー!」
と、大声で呼ばれては、ちひろやみゆき、瑞穂に梢、色んな友達と集団で写真を撮って遊んでいた。
本当に明るくて話しやすい、大好きな友達だった。
だけど…
「あっ、相葉先生!」
琴美は教室に入ってきた相葉先生にすかさず声をかけると、
「これあげる。」
そう言って、相葉先生にいくつかの粒チョコレートを手渡し、
「学校にお菓子を持ってくるなよ。」
と、相葉先生に怒られながらも
楽しげにじゃれあっているような…
なんか…
そんな感じがした―…
こうして私の心に引っ掛かっていたのにはワケがある。
琴美と相葉先生のこんな姿を見かける事が増えていたからだ。
もしも琴美が殆どの先生とこういう接し方をしていたら、私もそんなに気にならなかったのだけれど、
実際、他の先生とこんな風に仲良さげにしている姿を見た事はない。
だから…
相葉先生が話しやすいとか、そういう事じゃないと思っていた。
もしも私の勘が当たっているのなら、琴美も相葉先生が好きなんじゃないかって…
心の中には、そんな不安が芽生えていた。
パソコン教室に入るなり声をかけてきたのは、1年生の時にクラスメイトだった井上琴美。
バスケ部に所属している彼女はスポーツ万能な体育会系で、いつもハキハキと元気で明るく、一緒にいて楽しい子だった。
「元気だよ。今日は琴美も練習?」
「うん、少し頑張ろうと思って。」
そう言って、琴美は同じく元クラスメイトのちひろとみゆきの3人と、私の斜め前の席に座った。
琴美とは1年生の時にすごく仲が良くて、カラオケに行ったりボーリングに行ったり、よく一緒に遊んでいた。
2年生になってからクラスが離れてしまったけれど、それでも休み時間になると
「さくちゃん!写真撮るからおいでー!」
と、大声で呼ばれては、ちひろやみゆき、瑞穂に梢、色んな友達と集団で写真を撮って遊んでいた。
本当に明るくて話しやすい、大好きな友達だった。
だけど…
「あっ、相葉先生!」
琴美は教室に入ってきた相葉先生にすかさず声をかけると、
「これあげる。」
そう言って、相葉先生にいくつかの粒チョコレートを手渡し、
「学校にお菓子を持ってくるなよ。」
と、相葉先生に怒られながらも
楽しげにじゃれあっているような…
なんか…
そんな感じがした―…
こうして私の心に引っ掛かっていたのにはワケがある。
琴美と相葉先生のこんな姿を見かける事が増えていたからだ。
もしも琴美が殆どの先生とこういう接し方をしていたら、私もそんなに気にならなかったのだけれど、
実際、他の先生とこんな風に仲良さげにしている姿を見た事はない。
だから…
相葉先生が話しやすいとか、そういう事じゃないと思っていた。
もしも私の勘が当たっているのなら、琴美も相葉先生が好きなんじゃないかって…
心の中には、そんな不安が芽生えていた。