元旦。


目覚めてすぐに時計を見ると、前夜、遅くまで起きていたせいで既にお昼を過ぎていた。



「寝すぎた…。」


何となく頭に痛みを感じる程、長く眠ってしまったけれど、予定では両親と一緒に初詣に行く事になっている。


名残惜しかったけれど、暖かいベッドからのそのそと起き上がり、1階のリビングへと降りた。


階段のステップを踏むたびに、素足にその冷たさが伝わってくる。



「おはよう。」


暖かいリビングに入るとすぐに両親に声を掛け、


「おはよう。あけましておめでとう。今年も宜しく。」


そうやって、お互いに新年の挨拶をした。


「年賀状届いてるよ。」

「ありがとう。」


母から一つの束にまとめられた私宛の年賀状を受け取ると、1枚、1枚ゆっくりと見ていいく。


「ふふっ。」


瑞穂からの年賀状は彼女らしく、ポップでちょっと笑ってしまうような内容の年賀状だった。


梢からの年賀状は可愛らしい絵と、優しさ溢れるコメントが入った年賀状。


『キャラが出てるなぁ。』

そう思いながら、他の友達から届いた年賀状も次々と見ていった。