気を抜いたら落ち込んでしまいそうな自分を奮い立たせて、瑞穂と一緒にワープロの練習に励もうとしているのだけど、
頭の中では、相葉先生と大崎先生が楽しそうに話す姿が何度も何度も過ぎっていく。
『もう考えるな…!』
頭の中からその時の光景を振り払うように、頭を軽く左右に振った。
大体、同じ学校にいる以上、こんな場面は何回見るか分からないし、その度に落ち込んでいたら保たないだろう。
分かってる―…
だけど、やっぱり辛くって、
“強くなりたい”と思った。
“強くならなくちゃいけない”とさえ思った。
すると、それまで割と無口だった瑞穂が、キーボードを叩く手を止める事なく
「さく、頑張れ。」
たった一言だけ、そう言ったんだ。
「…うん!頑張るよ!」
キーボードを叩きながら隣にいる瑞穂を見て、明るく答えた。
瑞穂も梢も「諦めたら?」なんて一度も言わない。
何回泣いても、いつも励ましてくれる。
いくら止めたって、それで簡単にやめられるような想いじゃない事を、きっと分かっていたんだろう。
“頑張れ”
二人が言ってくれるその言葉を、私は心強く感じていた。
何度も泣いてる私を“自業自得”とばかりに、冷たく突き放したりしない事にも感謝していた…。
「瑞穂ありがと!」
私がふざけて瑞穂にキスをするかのようにすり寄ると、
「やぁだ、もう!なんなのこの子!」
私を突き放すフリをして、ケラケラ笑う瑞穂。
こうやってふざけている時間が、本当に幸せだった。
瑞穂も梢も、
本当にありがとう…。
頭の中では、相葉先生と大崎先生が楽しそうに話す姿が何度も何度も過ぎっていく。
『もう考えるな…!』
頭の中からその時の光景を振り払うように、頭を軽く左右に振った。
大体、同じ学校にいる以上、こんな場面は何回見るか分からないし、その度に落ち込んでいたら保たないだろう。
分かってる―…
だけど、やっぱり辛くって、
“強くなりたい”と思った。
“強くならなくちゃいけない”とさえ思った。
すると、それまで割と無口だった瑞穂が、キーボードを叩く手を止める事なく
「さく、頑張れ。」
たった一言だけ、そう言ったんだ。
「…うん!頑張るよ!」
キーボードを叩きながら隣にいる瑞穂を見て、明るく答えた。
瑞穂も梢も「諦めたら?」なんて一度も言わない。
何回泣いても、いつも励ましてくれる。
いくら止めたって、それで簡単にやめられるような想いじゃない事を、きっと分かっていたんだろう。
“頑張れ”
二人が言ってくれるその言葉を、私は心強く感じていた。
何度も泣いてる私を“自業自得”とばかりに、冷たく突き放したりしない事にも感謝していた…。
「瑞穂ありがと!」
私がふざけて瑞穂にキスをするかのようにすり寄ると、
「やぁだ、もう!なんなのこの子!」
私を突き放すフリをして、ケラケラ笑う瑞穂。
こうやってふざけている時間が、本当に幸せだった。
瑞穂も梢も、
本当にありがとう…。