「水野。お前……………がんばれ。」


「……。」


渡された答案用紙には2点と書かれていた。

人生初だよ1桁。



その後、緋麻里は満点、藤沢くんはあと少しで満点だった。



「じゃあこれでHRを終わる。
補修のやつ明日ちゃんと来いよー。数学特別教室だ。」



あーあ。私の土曜日が潰れた。


机に突っ伏してると、青木くんが声をかけてくれた。



「大丈夫?」


「青木くん…。数学が………。」


「もしかして補修?」



ゆっくり首を縦に振る。



「ちなみに、何点だった?」


「…………。」



口に出すのがあまりにも悲しい点数だったので、右手でピースを作って見せた。



「それはなかなかの点数で。」