その後、先生と世間話を少しして、ふと時計を見てみると、『1時35分』と表示されていた。




もうこんな時間。



確かHR終わってここ来たのが12時半頃だったはず。




って事は、1時間くらい喋ってたのか。



そろそろ帰らなきゃ。





「それじゃあ、私、帰りますね。」



「おう。気をつけろよ〜。」





椅子から立ち上がり、ドアに手をかけたところで緋麻里との会話が頭をよぎった。





『そういう夏鈴はどうなのよ。』


『え?』


『好きになっちゃったなら協力するよ。』



『そんなわけないじゃん。』

『でもねー、ちょっと気になることはあるかも。』






………気になること、か。


先生に言うなら今かな。