そして何か閃いたのか顔を上げ、挑発的な笑みを浮かべ私に言った。



｢水野！お前やってみないか？｣

｢嫌です。｣


もちろん即答。
反射的に言っていた。私の本能神ってるかも。



｢即答だな。｣



先生すごく笑ってるじゃん。

そんなに面白い要素なかったんだけど。



｢なんで私なんですか？｣

｢気に入ったから。｣



……はい？


｢頭おかしいんですか？｣



｢…やっぱお前面白いわ。ますます気に入った。
あ〜お腹痛い。｣



笑いすぎです、先生。


しかし先生の笑いは止まらない。


｢……………。｣



なぜこの人はこんなにも笑えるのだろう。




｢俺はお前にやって欲しい。
だから、もう1度聞く。水野、学級委員やってくれないか？｣



やっと笑いが収まった先生が、今度は真面目な顔で言った。



私の心が揺らぐ。
学級委員なんてやりたくない。


でも…







｢……………わかりました。｣