「それじゃあ次!学級委員の選出をする。」



いけない。いけない。

もう、学級委員選出まで進んでるとは…



途中から、先生が何喋ってるのか全く聞いてなかったよ。




「誰かやりたい奴いるかー?」



しーん

さっきまでザワザワしてたのに一気に静かになった。



そりゃそうだろうね。

学級委員なんて、自分からやりたいとかいう人の方が少ないでしょ。




「やっぱり誰も手挙げないな。」



教室はありえないくらいに静かで、誰かが手を上げる気配など微塵もない。






「んー。でも今日これ決めないと帰れないんだよなぁ。」


え、、。
決めないと、帰れないの?



初耳。みんなも驚いているみたいだ。




ちらっと先生を見てみると、左手で自分の髪をかき乱し下を向いて、何やら一生懸命考えているようだ。