「あとで持ってくるよりいいだろ。
わざわざ事務室まで取りに行くの大変なんだよ。」


大槻先生、それはただ単に…

「面倒くさいだけですよね。」



…思わず口に出てしまった。




「そうとも言うな。」


笑って答える先生。


いや、そうとしか言わないよ。




「さてと、確認終わったことだし。
邪魔して悪かったな。それと手伝ってくれてサンキュ。」



ヒラリと手を振って、先生は教室を出ていった。





「…私たちのこと振り回して帰ってったね。」


ほんと緋麻里の言う通りだよ。



「こんなに振り回せるってある意味才能だと思うよ。」


「確かに。」





そのあと他愛もない話をして、あっという間にHRの時間になった。