「チョークちゃんとあるか確認しに来たんだった。」



なぜ今それなの。

今せっかく緋麻里が笑ってたのに。



「ピッカピカの新品がありますよー。」


嫌味っぽく、私が答える。



「何本あるか分かるか?」


「たぶん7本です。」



「替えのチョークの箱ある?」


「どの色もありますよ。ありすぎです。」


「そうか。それは良かった。」



笑いながら言う先生。




「なぜ今それを確認しに来たんですか?」



いつのまにか、いつもの表情に戻っていた緋麻里が言った。