「「ありがとうございます。」」


緋麻里と2人で口を揃えてお礼を言い、席に向かった。




「綺麗な先生だったね。」


緋麻里が口を開き、ポツリと言った。



「ほんとね。あの先生が担任だったらいいな。」




そんな話をしながら席につき


入学式が始まった。





挨拶やらなんやら色々あって、ぼーっとしながら聞いていると、いつのまにかもう入学式後半。




「──────それぞれの思いを胸に、みんなでここ、緑陽高等学校での楽しい高校生活を送っていきましょう。以上です。」



ちょうど校長先生の話が終わった。





「只今をもちまして、緑陽高等学校入学式を閉式いたします。
生徒の皆さんは各クラスごと速やかに整列をし、教室まで行ってください。」




そのアナウンスがかかると、先生方は一気に忙しそうになる。