ガチャ

「あら杏 戻ってたの?」

「もう圭さん何処に行ってたんですか?」

「やだ、何かあった?杏の顔が赤いけど?凱人のせい?」

「さあ?」


良かった…先輩と二人きりの部屋は もう耐えられなかったから 圭さんが帰って来て本当に助かった。


「///きゃあ~杏可愛いわね。カメラ映り超絶いいのね。ほらこれなんか 贔屓目に見なくってもヤバいわね…そうか、やっぱりね。」


また ここでも顎に手を当て考え込む人がいる。


「ねぇ 杏今の仕事が好き?」

「はい。すごく充実した毎日で楽しいですよ。」

「そうか、わかった。此処で一緒になったのも何かの縁。そうと決まれば更に忙しくなるな。杏、今日から残業は当然になるが大丈夫か?」


ガラリと仕事モードで お姉じゃない圭さんは久しぶりだ。


「はい。忙しいのは嫌じゃありません。望むところです。」

「ブハ…やっぱお前Sだな。」

「凱人。お前うるさい。」


何だか 空気感が変わった部屋で、マイペースの先輩が浮いてる気がするけれど、仕事に集中する圭さんは やたらと格好いいので、
直ぐに気持ちを切り替え 圭さんの指示を仰いだ。