週末に突入した。今日は割りと落ち着いた感じで時間が流れている。

先輩は朝から姿が見えないけど、圭さんのヘルプをして午前中が終わった。


「圭さん、お昼はパターン室の人と食べて来ますね。」

「わかったわ。」


久しぶりに柚ちゃんと社食に向かう。

「やっと安ちゃんとゆっくり話せるよ。毎日バタバタだもんね?」

「そうだね、今日は珍しく時間に余裕があるくらいだよ。それより私知らなかったよ。この会社、カタログは社内の人で撮るんだね。」

「そうだよ、百瀬チーフに、タッキー、蘭さま。それに安ちゃん。素敵過ぎる///」

「蘭さまって?」

「もう、神みたいに綺麗で素敵な人でしょ?だから蘭さまなの。」

私キスされた事言わない方がいいか、と思い、またの機会に柚ちゃんに話そうと思った。

「タッキーも素敵男子だからね、撮影私も見てみたいよ///」

「先輩がモデルとか、ガチでそのまんまで、あ~ってなっちゃったよ。スーツが似合うはずだよ///」


「お疲れ柚っちと杏果。何の話してんの?」

「あ~タッキー。え?杏果って呼び捨て?」

「そっ。仲良くなったから?」

「竜野君と友達だよ。」

「いつの間に?この前の帰りに一気に?」

「そうだよ。竜野君打たれ強いしね、クスッ。」

「///杏果はヤバい女だよ。柚っちもそう思わない?」

「確かにヤバい。可愛いし私もお友達だよ。」


じーん…


///嬉しい。
こんな、二人に友達だと言われ感動…。

「杏果、泣きそうな顔。そんなに嬉しい?」

「すごく。久しぶりに感動してんの///二人に出会えて良かった。」


「///何この人、反則だよ…この顔は。」

「///だな…。」


初めて心から笑った。私幸せだ。
この気持ちを忘れない様に、心のシャッターを切った。