はぁ・・と
心の中で
ため息をつく。



松野さんって
可愛いし美人。


スタイルも
よくて

勉強も
まぁまぁできて

運動もできて


皆にも人気で―――・・


だけど私は
このうえなく苦手。
っていうか嫌い。


私は渋々
教科書の文字を
感情もこめず読む。



「…は笑った。」


「聞こえない…」


ほら始まった。



松野さんが
一言言うと

周りの人も
一緒に言い出す



誰かコイツら
馬鹿を止めて



内心そう思いながら
臆病な私は


「ごめん・・」


と言った。