坂宮は5組。

私は6組。


幸い体育は
同じらしい。


未だに私は
坂宮が好き・・


馬鹿みたいだけど
みれるだけでも
いいやって思える。


今だけは・・

今だけは
いいでしょ?


思うくらい
許してくれるよね。


「並ぶよー」


その一言で
我に返った私。


気付くと
各自自分のクラスに
並んでいる・・


あっ、松野さん。


やだなぁ・・


そう思いながら
私はクラスの列に
ゆっくり並んだ。


クラスの担任は
若いとは言えない先生。


まぁ嫌いではない。


軽い挨拶と入学式を
終えた私たちは

たくさんの教科書を
でかいカバンに入れて
持って帰る。


「おもいー!!」


「ほんまそれ!!
おもいわぁー!」


二人で顔を見合わせて
声を出して笑った。