「筋金入りって、それほどじゃないよ~!」
 
「いやいや、先輩、この国にたどり着いたのも迷子の結果でしたよね。探すのにどれほど苦労したことか…」
 
「……あはは~、その節はごめんね~」

 
遠い目をした誉ちゃんに、迷は申し訳なさそうに苦笑いをした。
 

「ほんとに、誉さんも大変ですね。迷先輩、お久しぶりです。お元気そうで何よりです。」
 

そんな挨拶をくれたのは白山さんだ。
 

「待ってっ!も!?もって何!!??私このごろは気をつけてるよねねねね!??」
 
「気をつけては、いるんですか。でも、まだまだ多いですよね」
 
「白山さんがひどいよよよよ~」

 
自らつっこんで自爆した蛍。

 
「いや、蛍さんも頑張ってるんだから、あんまり言わないであげよう?」
 

それをやさしく、いや、どちらかと言えばオロオロと、でもほんのり笑いながら言う木村くん。