「……あのね今日ねユウと話したの!」




風の音がうるさいから少し前かがみになって耳元で声を出す。ヤヅキはもちろん前を向いたまま話す。



「…あいつ女嫌いなのに珍しいな」





「そうなの?ヨウの事よろしく的な事言ってたわ!」





「……ユウが…?」





「ユウが!」