「ねぇーねぇー、これってどうゆう意味?」


「んー?」


「だーかーらー、これ!教えてくれるって言ったじゃん!」


「うーん。」


「ねぇ!聞いてるの!?律希ーーー!!」


「あぁーーー!!なんだよ!!俺今やってるじゃん!!」


「だから、教えてって言ってるじゃん!!」


今は律希と勉強中。


苦手は生物を勉強してるけど、全然分かんない。


教えてくれるって言ったのに、律希は自分のことに夢中で全然聞いてくれない。


「だから、ここはこのページみれば分かるって。もし分かんなかったら、この参考書!分かった?」


「分かった・・・・・・・」


「なんでいじけてるの?」


私が口を尖らせて頷くと律希は困った顔をした。


「・・・・・律希が、構ってくれないから。」


「仁華って、実はおしゃべりだよね?声出なかったから分かんなかったけど。」


「じゃあ、もう喋んない。声出ない方がいいんでしょ?」


私がそっぽ向くと律希は困ったように頭をガシガシかく。


「あー!分かったよ。ごめんって。な?ちゃんと聞くから。」