なんか、空気が軽くて自然に笑えてる。


肩の荷が降りたみたい。


なんか、知らないけど、おばあちゃんなら信じられるかもしれない。


あのあったかい笑顔が私の心をあったかくする。


私はキャリーバッグをベットの近くに置いて下に降りる。


「あっ、仁華!これ切ってもらえる?」


私は頷いて、手を洗う。


「今日は暑いから素麺にするの。それに浅漬け。このキュウリを食べやすいように切って。」


私は包丁を持って切っていく。


誰かとこうやって料理するのも久しぶり。


「あら?上手いわね。」


おばあちゃんが笑って褒めてくれた。


それだけなのに何故か凄く嬉しかった。


そしてテーブルの上には料理が並んでいく。


「よし、このキュウリをお皿にのせて持ってきて。」


そして、テーブルに並べるとおばあちゃんと向かい合わせに座った。


「いただきます。」


私も口パクで言った。


自分で切った浅漬けを食べてみる。


ん!?美味しい!!


私はおばあちゃんに美味しいと伝えた。


「そう?良かった。」


そして私はずっと気になっていたことを聞いてみることにした。


ノートを取り出して書き出す。


おじいちゃんはいないの?