「まーな。・・・・まぁ、送るけど、これからのことを大事にしていこーぜ。」


「これから?」


私が首を傾げると、律希が微笑んだ。


「だって、仁華こっちに来たし、またここから思い出作ろうよ。一緒に。」


「そうだね。・・・・・うん。作ろう。たくさん。」


1番そばに君がいる幸せ。


話しかけられる距離に君がいる。


すぐ抱きしめられる距離に君がいる。


そんな日常が何より大切で大事にしていきたいと思う。


「仁華荷物置いてどっかいこーぜ。」


律希が私の荷物を持って歩き出す。


「うん。行く!!」


私は律希の隣に並んだ。


「ねぇねぇ、律希!!あのね、びっくりすることがあるの!!」


「でた。仁華のねぇねぇ攻撃!!はいはい、なんですか?」


「あーあ。そんなこと言ってー。絶対びっくりするのになー。」


「はいはい、なんですか?」


「実は・・・・・・・律希と同じ学校に通いまーーーーす!!」


そう言うと律希は立ち止まって私を見る。



「えぇーーーーーーーーー!?」