仁華が気になって、これ見せたら、連れていったら喜ぶかなとか、笑うかなとか思うこと。


また明日っていう約束が出来ること。


明日も会えるって思うことや、仁華を見つけると嬉しくなって。


でも、はしゃぎすぎるから怪我するかもって心配になって、なにか悩んでるなら俺に言えよって思って。


いつの間にかずっと、仁華のことを考えてる。


誰かをほっとけないって、目が離せないって思う。


初めての感情。


仁華だけに。


仁華だけに持つこの気持ち。


1人そんなことを考えていると仁華が目を覚ました。


俺は持ってきた果物を切って仁華に食べろと言った。


座ってるのもひどそうだし、ふらふらしてるし。


俺は仁華のベッドに座って仁華の頭を自分の肩につけた。


・・・・・・仁華の心臓の音が聞こえる。


風邪のせいか脈が早い。


おばさんが帰ってこないと言うから俺は仁華の看病をすることにした。


風邪を引いた仁華はいつもより素直で、弱々しくて。