「うわっ、女王じゃん。帰ってくんなよ」


「ねぇ、大丈夫なの?凄い言われようだけど」

「ん?いいの別に。私は悪くないから。あっちが悪い」

「あっちって、国民?」

「そう。だってあいつらが私を馬鹿にするんだもん。子供ごときに何ができるって
 私がいないと国がボロボロになるのに」

「そっか、女王がいないと国をまとめる人がいなくなって…」

「悪い奴らが好き勝手にできる。確かに私は子供だったからみんなの要望を
 叶えるってことはできなかったけど、それでも私の能力とかで悪い奴らを
 捕まえて国の平和は守ってきたのに………まあ、あーゆー、罵倒とか批判とかで
 逃げた私もダメなんだけどね」

「だから戻ってきたの?」

「うん。逃げても私は女王だから、女王としての責任もあるからね」