伸二くんは、すごく優しかった。


甘噛みされたり、そっとふれられるたびに、心地よかった。


ひとつになっても、その心地よさは続いていて、それはとても気持ちよかった。


だけど、乱れるとか我を忘れるとかはなくて、なんていうか、とても上品なエッチだった。


「かわいい彼女ができたって自慢しないと」


「かわいいっていうのはちょっと無理があるんじゃないかな」


「だって、年上だけどかわいいからしょうがないじゃん」


「もう、なんにも出ないよ」


「いいんだよ、花音さんはそのまんまで」


お互い裸のままで抱きあって、少しだけ照れながら笑いあった。


「部屋着あるけど、元カレのだからイヤ?


あっもちろん、洗濯はしてあるけど」


「気になるけど、気にしない」


「じゃあ、準備するね」


「部屋着出してくれるってことは、泊まっていいってこと?」


「いいよ」