「白雪女王様、おはようございます!」
「白雪様、おはようございます!」

朝から私の前にいる雫サマへの挨拶が止まらない。まあ、挨拶しないわけにはいかない、というのが正しいんだけどね。

「あら、そこの貴女。わたくしのことを無視していかれるなんて…わたくし寂しいわ」
「白雪女王っお、おはようございます…」
「もっと早く言ってほしかったわ。瀬奈さん」
「はい、雫様。
おい、お前。退学な」
「そ、そんな…」
「雫様に逆らうからだよ、バァカ」
「香奈さん、逆らうだなんて…わたくしは礼儀というものを指摘しただけでしてよ」


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私達エイズと呼ばれる側近にはオーディナリーズと呼ばれる一般生徒を退学にする権利がある。あと雫サマの名前を呼ぶことが許されてる。

女王様気取りか。いや、女王様だったね。