「如月さん!」
…ん、、?
いきなり体を揺さぶられて目を開けると話したこともないクラスメイトらしき女の子が私を起こしてきていた。
「青波さんが呼んでるよ」
え…
もう、放課後だったの?
気がつかなかった。
「…あり…がと…う」
クラスメイトさんにそう言って急いでふーちゃんのところに向かう。
ふーちゃんは私のクラスのドアのところにいた。
「やっほーっ!寝てたところ起こしてごめんねっ。光輝が起こして来いって〜、、」
何故か謝ってくるふーちゃん。
100%私が悪いのに、、
「…ごめんなさ…い」
小さな声で呟く。
「じゃ、行こーっ!」
声が届いていなかったみたい。
ふーちゃんは笑顔で外に出る。
私も付いていく。
校舎の外に出ると黒塗りの車が一台。
光輝さんの車だ。
「…遅れて…ごめんなさい」
「ああ」
謝りながら乗り込むと光輝さんは意外にも穏やかだった。
遅刻とかに厳しい人だと思ってた…