長い列に並び、5時限目の授業がもうすぐ始まるという中ギリギリに食べ終わった私たち。

ふーちゃんと放課後の待ち合わせをして5時限目の授業に向かう。

科目は、国語の古典。

眠くなりそう…

いや、眠くなくても私はいつも寝てるけど。


「おーい。如月〜」


藤崎ッ!!

うるさい人たちが来た。

今日の朝から、藤崎の他に藤崎の友達も付いてくるから煩さが倍増だ。


「如月、学食食べてきたんだって?誰かが言ってたぞー。しかも、青波 冬華といたらしいな!ずるーっ」


ふーちゃんの情報まで…誰から聞いたのよ

「……」


「はは。藤崎、無視されてるぞ」
「こいつ無視するなんて如月さんつよ〜」


「無視じゃねぇよー。こいつ、こう見えてきちんと聞いてるからなー。人の話!」

「まじー?」


うるさい…


「でも、青波 冬華と如月って真反対のタイプだよなー。いくら姫だからってそんなすぐ仲良くなるか?」


うるさい…!


あまりの騒がしさに耳を塞いで顔を伏せる。

「うるさいってよー」
「ごめんなー、如月さん」

笑いながら謝罪するくらいならさっさとどっか行って…

でも、こんな中でも寝れるのが私。

私の特技はうるさい中でも寝れることね。