8:00


「遅刻…」

あーあ。

男に出会わなければ遅刻しなかったのに…

そんなことを思いながらゆっくり支度。

今更急いだって…ね

支度が終わったらいつもどおりトイレに瞬間移動して登校完了。


2年2組の教室に着いたのでないも言わずにドアを開け、座席に向かう。

予想通り授業中なのに騒がしい教室は私1人が入ってきても誰も気がついていない。


いや、気がついた人が1人いた。


「如月〜!」

藤崎が来た…

相変わらずうるさいやつ。

しかも、友達までついて来てるし…


「授業中…」

ため息とともに言う。

「あぁ?授業?そんなん誰も聞いてないさー」
「だよなー!っていうか、俺、一度もまともに受けたことないわー」
「それはヤバイだろw」
「お前だってないだろー」

そんな会話を教師に聞こえてしまうくらいの大声でする男たち。