ふーちゃんと光輝さんの雰囲気的に、付き合ってるのかな。と思う。

邪魔になるかも。

そう思って少しふーちゃんに申し訳なくなる。

適当なところで降ろしてもらってその後は、瞬間移動で帰ることにした。

「おまたせ〜」

「冬華。美夜も一緒だ」

「えっっっ!ほんとっ!?やったぁ!ありがと、光輝」

…喜んでる。
ほんとに純粋。
友達と彼氏も大切にできるタイプなのか…

「じゃ、早く行くぞ。美夜の荷物はそれだけか?」

「…うん」

隣を見ると大荷物のふーちゃん。

「ふーちゃん…荷物そんなに…?」

「うんっ。お菓子とかいっぱい入ってるんだよ〜。あとで車の中で食べよっ!」

ニコニコしながらリュックの中身を見せてくる。

中にはたくさんのお菓子。

遠足じゃないんだから…

「乗れ」

先に車を出してくれた光輝さんはわざわざ降りてきてドアを開けてくれた。

黒塗りの綺麗な高級車。

お金持ちなのかしら…

「ね〜、美夜ちゃんの家どっち?」

すでにお菓子を食べ始めているふーちゃんがもぐもぐしながら聞いてきた。