「葉月、なんか飲むか?」 「うん。水でいいよ」 優雅の手からペットボトルを受け取った。 「葉月さん、これ、竜からです」 「!わぁ…凄い…」 圭斗さんは、机に紙袋を置いた。 それを覗き込むと、綺麗にラッピングされたクッキーが入った袋が4つ入っていた。 その下には小さな2つ折りのカードが入っていて、広げてみると、綺麗な字で「頑張れ!若姐さん! 竜」と書かれていた。 「…美味しそう…」 「皆さんが来るまでに少し時間があります」 どうぞ、と圭斗さんが言った。