「…ありがとう。」
「「「「「「?」」」」」」
「どうした?」
龍馬が葉月の顔をのぞき込む。
「あー…妊娠したことと関係があるのか…好みが変わっちゃって…。あぁ、でも、ちゃんと飲むから」
「無理すんなよ…?別の買ってこようか?何がいい?あー、妊婦ってグレープフルーツとかって言うよな?」
「いいよ。ありがとう」
龍馬たちは困ったように顔を見合わせた。
「あ…、ねぇ。お願いがあるんだけど…」
「ん?なんだ?」
葉月は真琴の服をちょいちょいと引っ張った。
「みんなを…集めて欲しくて…。」
「みんな?」
「…鈴夏ちゃんと美空さんとか…灯二君、時雨さん、今の黒龍の幹部、それから…堂島の上層部の人たちとか…」