「何ヶ月ですか?」


「1ヶ月…ちょっと。詳しい検査じゃないと分からないけど、大体1ヶ月から2ヶ月の間だね」


徳孝先生はそう言った。





優雅の子だ…っ。


嬉しくて、たまらなくなって涙が流れた。



でも…優雅なんて言うかな…。

迷惑だって言うかな…。
別れようって…おろせって…言うかな…。


優しいから…そんなこと言わないだろうけど…。


「…産む?」





徳孝先生はエコーを動かす手を止め、私に言った。


黙って考え込む私を見て言った。



「君はいい加減な母親には見えないし、しっかりしてる。…産むか産まないかは、お腹の子のお父さんとしっかり話し合うこと。次来た時に教えて」



そう言った徳孝先生は、次の診察の予約は俺の名前でしといてーと言い残して、診察室を出ていった。


「五条先生、私には…おろすっていう選択肢は…ないです…。」


「え?」