『おはようございます』
私はバンダナとエプロンをつけ、一番はじめに入る時に挨拶する言葉を店長に向かって発する。
「おはよう!今日はありがとうね」
『いえ、特に用事もなかったので大丈夫です!
それより新が風邪って言ってましたけど大丈夫なんですか?』
「それが不安よね〜……。あの子1人暮らしだし……。
あっ、そうだ!」
うーん。と悩んでた店長だが急に何かを思いついたのかぱあっと笑顔になる。
え、なんか嫌な予感……。
「瑞穂ちゃん、お見舞いお願いできるかしらっ」
そうニコッと笑う店長。
こんな純粋そうな笑顔で頼まれたら答えなんて一つしかなくなるからやめてほしい……。
『行かせて、いただきます……』
「ふふっ、瑞穂ちゃんならそう言ってくれると思った!じゃあ、仕事にとりかかろっか!」
私はそれに、一つ返事して仕事に就いた。