翌日
姉ちゃんはうちに帰って来た
事故の怪我は完治
しかし、癌という病気を引き連れて

俺は夜中、姉ちゃんが寝たのを確認して家を抜け出した

向かう先はあの神社

「ヒナタ…!」

だけどヒナタはそこにいなかった
夜中だし、と理解させようと心を落ち着かせるけど
どうしても苦しかった





「アオイ?」

ハッと気がつくように俺は目が覚めた
ここはどこだ
周りを見渡すとあの神社だった
目の前にはヒナタがいる
いつのまにか太陽が高く上がっている

「俺、あのまま寝て…」

寝てしまっていたようだ

「どうしたの?アオイ」

ヒナタはふふふと微笑する



俺はふっと手を伸ばした