「あいつやばくね?」
「え?」





「もう、一人で五人抜きだ」





*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・





はあはあと切れる息
高鳴る心臓
中学んときのバスケを思い出す

仲間と走り回ったコート
落ちる汗



楽しい




バシュッッ



「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!」

キーパー抜いてきれいに音を立てて入ったシュート
観客からすさまじい歓声が聞こえる

「はは」

思わず漏れた声
小さかったからたぶん誰にも聞こえていなかったと思う

「葵、おまえやべーな!!」

走って駆け寄ってきた守羅。守羅はそのまま俺に突撃するようにぶつかりながら肩を組んだ

「お前がいたら勝つわ!」

満面の笑顔でそういわれたら、





期待に応えたくなるだろ











*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*




その日俺たちのチームは他のチームとは比べられないほどの点を取り

圧勝した