「そうなんだね。
 よかったね、最近倫子ちゃん、
 真亜子さんとあまり会えなくてさみしそうだったから、
 僕もうれしいよ」

うぅ。

あなたの仏様のようなそのやさしさに胸が痛む。

「うん、ありがとう」

でも、私は欲望に勝てない!

ニッコーーー。
めちゃめちゃいい笑顔全開。

リンコスマイルビーム光線出しまくり。

旦那はどう見てもだまされてる。
うれしそうに私を見てる。

うう、申し訳ない。

という気持ちよりもやっぱり欲求が強い!


洗い物を終えた旦那が隣に座る。
そのままぎゅっと抱きついてきた。

う~ん。
久しぶりに夜のお相手してやるかな~。

ん?
うん、ちょっとごぶさたなんだよね。

私さ、あっちのほうもオラオラ系の人が好きなんだけどさ、
旦那は性格のま~んま。

ホント、やさしいの極み。
うん、物足りない。

わかってんだよ、私だって。

ないものねだりだし、
ワガママだってことぐらい!

でも!
でもなんだよね……。