「あぁ、それは全然かまわないけど。
 真亜子さんは大丈夫なの?」

ギクリ!

「なにが?」

倫子という名前は体をあらわしてると思うの。

嘘をつくのがとっても苦手なのだ。

だから倫子さん、
訳もなくドッキドキー!

あードキが胸々。

ってしょーもないわっ!


「いや、むこうはまだ小さい子どもさんいるし、
 義理のご両親と暮らしてるから
 夜抜けるのって難しいんじゃないのかなって思って」

うっ!

するどい!
ごもっとも!

ヤバイヤバイ、焦るな倫子。


「う、うん。
 まぁちゃんところのお義父さんたちやさしいみたいで、
 たまには羽のばしてきたらって言ってくれたみたいだよ?」

うん、
まぁちゃんところの義理のご両親は
確かにやさしいらしいから、実際そう言ってくれるみたい。

でも、まぁちゃんがそれをしたくないらしい。

あー背中ヒヤヒヤ。

うん、めっちゃ涼しい顔で旦那を見てるけどね。

まるで白鳥みたいよ。

白鳥の湖踊っちゃうぞ~。
ヒヒ。