「ごめんなさい!」

ひょええええええ。
まさかまさかの土下座。

直くん、その場でその女にスライディング土下座した!

うええええ、見たくない……。


「ちっ」

その女性は小さく舌打ちすると、
直くんをひっぱりあげて立たせた。

「てめぇ、マジで次浮気しようとしてみろ。
 タダじゃおかねーかんな!」

直くんはひきずられるようにして店内をあとにした。


「お待たせいたしました……」

注文したステーキを持ってきた店員。
トーゼン困ったような顔してる。


っていうか、色んな人の冷た~い視線。

……うん、ハリのムシロってヤツ。


痛い出費だけど、
私は食べずにお金を払って店を出た。

マジ、せめて代金払ってから帰ってほしかったわーーーー。


あーお肉食べられなかった上にこんな結果……。
チョー悲惨!

自業自得といえばそれまでだけどさ!