「うわー変わってなーい!
 てか、むしろめっちゃきれいになった!
 すげぇ」

直くんですよね?

うわー変わったー!

てか、むしろめちゃめちゃ劣化した!

ある意味すげぇ。


……さっさと適当に切り上げて帰ろうっと。


うわっ!
直くんが肩に手をまわしてきた。

鳥肌立ったし!

マジか~!


「いや、こういうのはちょっと……」

作り笑いをしながら、
さりげな~く手を払いのける。

「あ、倫子ちゃんかわいい!
 照れ屋なのはあいかわらずなんだね」

おいおいおい。

どこまでおめでたいんだ、お前!

あー私の清い心と青春を返せ、
このヤロー。


あぁ天国のおばあちゃん。
やっぱり悪いことはできないものですね。


うん、おばあちゃん生きてるよ?
フフフ。

まだね、冗談言える余裕はあるってことだよね、うん。

……はぁ~。