いつか、なっちゃんが僕の元からいなくなってしまうのではないだろうか。


向日葵の絵画を夢中に見つめるなっちゃんに、僕は不安を感じた。


「なっちゃん」


慌てて声をかけるとなっちゃんが僕が結ったポニーテールをゆらりと揺らしながら振り向いた。


「髪、できたよ。」


「あぁ、ありがと。」


なっちゃんは左手を後ろに回し、髪の感触を確かめると、満足気に微笑んだ。


「やっぱり、ユウキにやってもらうのが一番好き。」


無邪気に、僕を複雑な気持ちにさせるなっちゃんは、なんて残酷な女の子なんだろう。