「美里ちゃん?」

「そう。」

「えっ!例の年下彼女!?美里ちゃんって言うんだ!なんだって!?」


さりげなく、颯人がリョウに名前をばらした。得意げな顔をしてこっちを見てくる。

「……今日一緒に帰れる?って」

「えーーー帰るの!?」

………………

『ごめん今日用事ある』



「…いや、帰らない」

えーーー!と口をとがらせるリョウ。

何なんだろう、俺は美里をどうしたい?


嫌いじゃない。むしろ好きだと思う。



だけど、何かが足りない。