「だからさ、プレゼント選びに付き合ってもらえねえ?」


「あっ……」



……そういうことか。


"つき合って"に反応しちゃって焦った自分がばかみたい。


って。


ええっ!?

あたしが青山くんの妹さんのプレゼント選びを!?



「小学生女子の好みなんて、さっぱりわかんねえんだよ」


「…………」



どうしよう。


男の子とふたりで買い物になんて行ったことないし。


青山くんの言うように、あたしたちは今日が初対面。


そんな人と行動を共にするなんて、ムリに決まってるよ……。



「やっぱ無理か?……ゴホッ……ゴホッ……」


「だ、大丈夫……?」



青山くんは、少しむせるように咳をする。


結構つらそう……。


具合悪いのに、妹さんのために誕生日プレゼントを買おうと学校に出てきたんだよね。

あたしのスマホも返してくれるために。



「……あたしで、お役に立てるなら……」



そう思ったら、断るわけにもいかずあたしはうなずいていた。