「今日妹が誕生日なんだよ。プレゼント用意してなくて、それを買うために学校来たってのもある」


「……え?妹さん?」



妹の誕生日プレゼントを買うだなんて優しいことを言うそのギャップに、あたしは食いついた。


だって、今朝からのイメージとだいぶ違うし。


ぐぐっ……と、2、3歩歩み寄り、距離がまた近くなった彼の顔を見上げた。



「ああ。いま、小3」


「そんなに小さい妹さんがいるんだ……」



小3ってことは……9歳?


6つも年が離れてたら、きっと可愛くて仕方ないに決まってる。


プレゼントを買ってあげたい気持ちも、なんとなく理解した。