「どうかした」
「……っ、」
忘れてた。
ここに青山くんがいたこと。
「な、なんでもないですっ」
ぶっきら棒に問われたそれに、無理矢理笑顔を張り付けて、スマホはそのままブレザーのポケットへ滑らせた。
「じゃあ、これで……」
今朝の件とか、色々追求したいことはあったけど、今はそんな気力はない。
きっと、あたしとつき合うなんて事実がないことは、朋美ちゃんにもすぐに分かるんだろうし。
ふたりで解決してくれるはず。
その先の別れる別れないは、あたしには関係ないもん。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…