こんなことで、悪目立ちなんてしたくないのに。

普段から目立たないあたしが注目を浴びるなんて、体から火が出そうに恥ずかしい。


半泣き状態であちこちボタンを押していると、どうにか音量をオフに出来た。



……ほっ……。

これで助か……


……るわけはなかった。


目の前には、鬼の形相の関根先生。



「藤井―――――!!!!そのままそこに立っとれーーーー!!!」




……ひぃぃぃっ……!!