まさか、今日はお休み……!?
そんなの絶対にだめだからねっ。
スマホ見つめ、そう念じたとき。
「藤井!お前はまたスマートフォンなんかいじっているのか!」
「ひゃっ」
真横から掛けられた声に、ビクッと肩が上がる。
「うわ、セッキー」
小声で恐怖におののく杏ちゃんに、あたしは慌ててスマホを隠したけど。
「昨日のことを反省しとらんな」
「わっ……」
柔道で鍛えたという太い腕が伸びてきて、あっという間にスマホが取り上げられた。
「これは今日一日俺が預かっておく!」
「せっ、先生……!」
それだけは勘弁してくださいっ!!
だってあたしのじゃないし。
青山くんに返さなきゃいけないんですっ……。