「青山っ、こんなところでサボってるのか!とっとと教室に戻れ、HR始めるぞ!」
突然野太い声が割って入ったかと思ったら、それは関根先生で。
「わ、痛てててー」
シャツの首元を掴むようにして、引きづられて行く翔くん……。
えっ……。
あたしの元まで、あと少しの距離だったのに、どんどん遠くなっていく……。
あ、行っちゃった……。
そういえば、関根先生は1組の担任なんだよね。
助かったのか、どうなのか……。
でも、ちょっとホッとした。
だって、今何をどう話せばいいか分からないし、下手すると、また泣いてしまいそうだったから。
「友梨ちゃん……あたし、今日帰りたい……」
「お昼みんなで食べないってこと?」
あたしは頷く。