そういう朋美の顔は少し紅潮していて、目は真剣で。
ドッキリや、冗談を言っているようには思えないが……。
……にしても、これがほんとだったら不意打ちすぎるだろ。
「おいおい、こんなとこで冗談……」
「翔のバカアホ……!だから鈍感って言ったじゃん……!」
「……」
マジ……なのか……?
朋美とはずっと幼なじみで。
仲も良くて、それは幼馴染みとして俺も接してた。
ニセの彼氏をしていたし、松島も勘違いしていたように、周りにつき合っていると朋美が公言していたのも知っている。
別に、それをイヤだとも思わなかった。
それは、あくまでも、俺への気持ちがないと思っていたから開き直れていたことで……。
だからこそ、花恋を利用してあんな修羅場も作ったりしていた。