「早かったね~。良かった、来てくれて。話があるの」
そう言う朋美は、いつもと感じが違った。
化粧か……?
化粧栄えする顔がいっそう華やかに感じ、そういや唇も、いつもより赤い気がする。
「うん、で、何?」
こんなところで改まって。
シチュエーション的には、告白かよって突っ込みたくなる。
でも、相手が朋美だしそんなことはねえよな。
「あたし、翔が好きっ……!」
「……っ!?」
たった今、ないと打ち消したことがひっくり返る。
……は?
なんの冗談だよ……。
「あたしねっ、ずっと翔が好きだったの……!!!」
「……って、おい、なんだよ急に……」
「急じゃないもんっ……あたし、ずっと翔のことが好きだったんだもんっ……」