「はあっ!?バカッ!なに想像してんだよ!」
さっきまで書いていた相関図を丸めて、侑汰に頭をはたかれる。
「……にすんだよ!言ってきたのそっちだろ!」
「お前の妄想卑猥なんだよ!俺そこまで言ってねーし!」
「だって、バシッと決めるっつたら、なあ?」
ワケがわからず智史にも振るが、クスクスと笑っているだけ。
……何だ?違うのか?
「そこまで求めてねーっつうの。まず第一段階があるだろ!」
「第一段階?」
俺の頭ん中は、思いっきりヤルってことしか浮かばなかったが……。
浴衣じゃそりゃ大変だろうって……。
「まだキスしてないらしいよ」
こそっと、智史が俺の耳元で告げる。
「…………!!」
ん!?
マジか!?
侑汰、また遠峯とキスしてねえのか……?
俺が侑汰を見ながら目を見張ると、侑汰は気まずそうに目を逸らした。